歯科衛生士と歯周病

当院では歯科医師含め4人スタッフで業務をすすめています。
歯科用の治療台(ユニット)は三台しかないのですが、衛生指導記録の作成や患者さんへの情報提供などにも少なからず時間を割いていますので、どうしても4人は必要です。

歯科衛生士の採用に苦労している医院も少なくないと聞きます。
お陰様で、昭和63年の開業以来何回かの歯科衛生士募集の時には毎回6~7名の応募があります。
現在は月一回の土曜日(午前のみ診療)勤務としていますので、週末に連休が欲しいという歯科衛生士には人気のようです。

少し古いデータですが、厚生労働省の調べでは平成20年末の診療所に就業する歯科衛生士数は全国で87446人、新潟県では1874人となっています。
http://www.jdha.or.jp/dh/info_employ.html
新潟県の歯科医院は1200医院ほどありますので、1医院あたり平均1.5人となります。
予防を重視している歯科医院では、当院と同様に歯科衛生士の待遇改善に留意していますから、1医院で3人~4人の歯科衛生士を雇用している医院も少なくないわけですから、1医院あたり平均1.5人ということは、歯科衛生士が0の歯科医院もかなりの数になっているようです。
私たちは歯周病を始めとする歯科疾患の予防のためには、平均的な歯科医院では、少なくとも1医院に3人程度の歯科衛生士が必要と考えています。

しかしながら、この数字を見る限り、まだまだ「削って詰める治療」が主体となっている歯科医院が少なくないという見方が出来ます。
「求人を出しても歯科衛生士が来ない」と嘆く前に、勤務待遇の改善なども必要かと思いますので、このホームページをご覧の歯科医師の先生方にはご参考になれば幸いです。