歯周治療の基本はプラーク・コントロール

◆プラークコントロールとは

歯周治療の基本はプラーク・コントロール

プラーク(正しくはバイオフィルムをコントロールすることですが、プラーク・コントロールという言葉が広く行きわたっているのでここではプラーク・コントロールといいます。)は多くの種類の細菌集団です。

歯と同じ色をしているので、歯垢染色剤を用いて染め出しをすることもあります。

それぞれの患者さんの状態を詳しく診査、診断し、個人に適したプラーク・コントロール・プログラムを立てて、指導や治療にあたります。

ゾーン1~4に分類

歯と歯周組織に関与する細菌の生態系(エコシステム)を、ゾーン1~4に分類します。

歯周炎の危険因子はこのゾーン2、3、4の生態系に直接的、間接的にさまざまな影響を及ぼします。

 縁上・縁下プラーク

歯肉縁上プラーク(バイオフィルム)

ゾーン1··········· 齲蝕や歯肉炎の発症に関係

歯肉縁下プラーク(バイオフィルム)

ゾーン2······付着性プラーク  歯肉炎の場合の縁上プラークと類似

ゾーン3······非付着性プラーク  大部分は、グラム陰性の嫌気性菌・歯周炎の進行に重要な役割

ゾーン4······結合組織や歯槽骨内に侵入した細菌·この領域では器械的な治療だけでは取り除くことができないので、全身的な抗生物質の投与が必要