口腔機能の低下~オーラルフレイルって知っていますか?~
人は誰しも、生きていく中でだんだん身体の衰えを感じることがあります。
例えば、眼が見えづらくなってきた、歩くスピードが昔より遅くなった、耳が聴こえづらくなったなど様々です。
身体にこれらの衰えがあるように、口腔内も年齢を重ねるにつれ機能が低下していきます。
オーラルフレイルってなに?
オーラルフレイルとは、お口を介した身体の衰えのことをいいます。
お口の機能が低下し、噛むことができずに食事をすることができなければ、栄養がとれず全身に悪影響が及びます。そのくらいお口の機能は大切ということです。
お口の役割にはどのようなものがあるの?
みなさんがお口の役割と聞くと一番に頭に浮かぶのは、食事をすること、物を咀嚼すること。などではないでしょうか。
その通りです。食べ物を咀嚼して食べることで栄養を摂取することで健康維持にもつながります。
オーラルフレイルによりうまく食事することができない
オーラルフレイルにより嚥下機能が低下し、食べ物や飲み物でむせることが多くなると、誤嚥性肺炎の原因にもなります。
また、舌の機能が衰え食べ物をうまく食塊にできないこともあります。舌や唇、頬の筋肉が衰えてしまうと咀嚼することすら難しくなります。
お口の役割は食事をすることだけではない
食事をすること以外にも、お口には大切な機能があります。
話をしてコミュニケーションとるという機能です。
口がなければ話すこともできませんよね。お話をすることで、頬の筋肉や、唇の筋肉、舌の筋肉など口の周りの様々な運動となります。
オーラルフレイルの予防はどうしたらいいの?
オーラルフレイルを予防するためにはまず、食事のときはしっかりと咀嚼し、口の筋肉を動かすこと、また、お話しをして口の筋肉を動かすことも大切です。
よく噛むことで唾液の分泌も増加するので、食べ物の消化を助けたり、口腔内の乾燥を防ぎ口臭の予防にもなります。
普段からお口を意識することも重要です
普段からお口に意識をしていれば、虫歯ができたときや、歯周病になって出血するようになったなど、少しの変化に気づくことができるでしょう。
そのため、虫歯や歯周病がひどくなる前に治療をすることができますよね。
みなさんも、気が付いたときにお口のことを意識してみてください。