噛めない状態はよくないの?~お口の中のトラブルについて~
歯周病や虫歯などで歯を失ってしまった場合、そのままの状態にしているとどのようなことが起こるのでしょうか?
今回は歯を失った時のお口のトラブルについてお話しします。
歯を失うとうまく噛めない
歯を失ったままの状態にしておくと、うまく噛むことができません。
また、うまく噛めないことで食べ物を丸呑みしてしまい、胃腸への負担が増え、十分に栄養が取れずに体力が落ちてしまう場合があります。
食べることが苦痛になる
うまく噛めないと食事自体がストレスになり、食べることの楽しみがなくなります。
そのため、食欲が落ちてしまい、前述のように体力が落ちたり、痩せてしまったりします。食事は楽しく食べたいですよね。
残っている歯の位置が変わる
歯を失ったままにしていると、残っている隣接の歯が抜けた歯の方に倒れてきたり、嚙合わせる歯がなくて歯が伸びてきたりして歯並びも悪くなってしまいます。
また、体のバランスが悪くなって転んだりすることが増える場合があります。
認知症になりやすくなる
しっかりと咀嚼することで認知症の予防になるということがわかってきました。そのため、噛むことができないと、将来認知症になるリスクがあがってしまいます。歯が全部ない方でも総入れ歯を入れてしっかりと噛むことで、認知症の予防となります。
どのように治療したらいいの?
歯を失った場合は、保険内の治療では入れ歯やブリッジなどの方法があります。
また、自費のものであればインプラントなど治療の幅が広がります。お口の中の状況で今のお口にはどの治療があっているのか診断してもらいましょう。
できるだけご自身の歯を残すのが大事
歯を失う前に、しっかりとご自身の歯を残すように心がけるのが重要です。歯があるのとないのでは、食事のおいしさも違うと言います。
歯は、失ってからでは戻ってきません。一本ぐらいなくなっても大丈夫ではなく、今ある歯をずっと残そうと思うことで、日々の歯磨きの仕方などが変わってくると思います。しっかりと噛めるお口の環境作りが大切です!